冷たく静まり返った大広間
「報告を」
凛とした声で青年が奏上する。
玉座に沈黙しているのはその主
硬そうな銀の髪と顎鬚に威厳を纏わせる
赤い髪と象牙色の肌の青年は抑揚の無い声で報告を続けている
空気がゆらぎ、青年が顔を上げた
「どうだった」
耳元に
ささやく声は主のもの
男自身の威圧感に青年は固く身を竦ませる
―あの男は
「美味かったか」
肉厚のてのひらで細い顎を捉えて
「喰ったのだろう?」
銀の瞳に射竦められて震える青年が
黒く大きな影に飲み込まれるようにして消えた
キング×シュダ(過去)
ゲイルとの交戦後、本部にて報告の図。
窓の外から見た感じ(自己申告)
もっと具体的に書けよ、と自分にツッコミ。
喰ったというかゲイルに喰われた。