戯れる
ノックして部屋に入るとマクスウェルが猫と遊んでいた…
見慣れない白と薄茶のシマの猫は連れて来たのだろうか。
めずらしく休日というのもあり、
マクスウェルは黒のシャツとスラックスという格好で
長い金髪もまとめられず、
薄い背や肩、絨毯にこぼれ、白皙を飾っている。
毛足の長い緋色の絨毯に腹ばいになって猫じゃらしをせわしなく動かしており、
猫はそれに気をとられているが、
マクスウェルはというと、時折ピコピコと動く尻尾にもう一方の手を伸ばしていた。
かじられなければいいのだが…
みどりの眼がきらりと光る…
ばし!
「つっ…!」
柔和に緩んでいた顔がしかめられた
ああ…
アンデルセンは額に手をあてた。
猫は憤然として部屋の隅へと走り去る。
それを面白くないといった顔で見送るマクスウェルに歩み寄って声をかける。
「怪我は?」
思わぬ反撃を食らった手のひらは少し赤くなってはいたものの、
爪は立てられなかったようで傷はついていない。
赤くなった部分を舐めながら、今気付いたように神父を見遣る。
そのしぐさが猫のようで
わずかの逡巡の後、神父は金髪に手をのばした。
触れられるときピクリとふるえて片目をつぶる。
耳のわきから大きな手で髪をすかれると気持ちよさそうに両目を閉じた。
絨毯にじかに座り込んで人の手を受け入れるマクスウェルが今度は猫のようだ。
何度か同じようにすいた後、そろりとのどを撫でる
器用にのどを鳴らすと、
もっと、とねだるように手のひらに頬を押し付けてきた…
いつになく珍しいマクスウェルの様子に苦笑しつつも
こみ上げてくる嬉しさに神父の顔は溶けている。
マクスウェルの視線がふ、と神父の左手に注がれる。
「ああ」
それに気付き神父はこの部屋を訪れた当初の目的を思い出した。
「桃をいただいたので」
食べやすいように切り分けられた瑞々しい桃の盛られた器。
―いただきましょうか
言って立ち上がろうとするのをすっと細められた瞳がさえぎった。
赤い唇が引き上がって妖艶に笑みを形作る。
開かれる唇のあいだに、ひと切れを取って差し出すと
あたたかい舌が少し指に触れて閉じられる。
白いのどを鳴らしてのみこむとぺろりと唇をなめた。
一つ一つの仕草に見とれていると
果汁で濡れた指先に舌が這う感触を感じた
無骨な指から丹念に舐め取っていく。
最後に「ちゅ」と音を立てて離れると
それまで伏せられていた眼が神父をとらえた。
「まったく、…」
―あなたという人は…
トン、と肩を押しやり覆いかぶさる。
―知りませんからね
誘う唇に唇を重ねて
クスクスと笑い続ける細い肢体を組み敷きながら
絨毯の緋色とプラチナブロンドに酔いそうだと思った。
紫恩様へ
甘々………安直ですみませんとしかもう、アレですね。はい。
もう猫とか耳とかそんなんですみません。
全然しゃべってないよマクスウェル!
神父もおとなしいですね…じつは内心ムラムラしっぱなしですけどね!
(←ここで説明するどうしようもなさ)
こんなんですが宜しければもらってやって下さいませm(_ _)m