「痛いです…」

赤い服に染み込んだ
それよりなお赤い血の
つぶやいた口元からは新しい血が溢れる

細い銀髪は赤くまだらになって

頼りない首筋にどうしようもなく魅せられて手をのばす
愛しくて
抱きしめる代わりに
縊り折る
うつろに宙を眺めていた目が安らかに閉じた