昼下がり


「マクスウェル、あなた身長何センチです?」
「は?」
あいも変わらず蒸し暑い日の続く8月の午後
机に長い足をのせて危険な体制でサボっている麗人。
長い金髪は珍しく解かれ、背中でふわふわとゆれている。
「何が言いたいんだ」
「昔は由美子やハインケルより小さかったでしょう」
「…」
何やら思い出しているような…
椅子の傾きが危険だ。

ガタンッ!

そら見たことか
「ほら」
椅子ごと抱きとめたアンデルセンの腕の中に
マクスウェルはすっぽり納まった。
柔らかい髪が頬をくすぐる
「私が小さいんじゃない」
少し拗ねたようにそっぽを向くのを
そのままぎゅうと抱きしめる
「…」
静かになったその人の顎をそっと捉えて
覆いかぶさるように
深く深く口付ける


よく痛い思いをしました…