バチカンの夏
「暑い…」
上着を脱いだ白いワイシャツ一枚の姿
そのボタンは半ばまで外されている
動くたびに白い首筋や薄い胸がチラチラ見える
捲り上げた袖からは細い腕がむき出しだ
加えて
いつもは温度を感じさせないほどの白皙が
わずかに上気してほんのり染まっている
「暑い…」
吐き捨てるようにそう繰り返し、
時々舌打ちも織り交ぜつつ書類を漁っている
「いまどき冷房も効いていないなんて!」
金が無いからって!
世の中クールビズらしい
「大体こんな格好はやらないだろう」
「ならどんな服装がいいんです?」
左手に持った書類で仰ぐのをやめて
司教は小首をかしげた
「…水着?」
「…」
マクスウェルもボケる程の暑さらしい
水着はいいかもしれない
が、それは置いておいて…
「暑いと言っているだろう!」
背後から体を密着させて迫ると
朱のさした頬がさらに紅潮する
どうやら本当に嫌らしく、暑苦しいと肘打ちをかまされたが効くはずも無く
「やめ…!」
はだけた胸から手のひらを滑り込ませ首筋に舌を這わせる。
もう一方の手は下半身をなぞる
「う…」
コンコン
「失礼します、入ってもよろしいでしょうか」
「「……」」
「どうぞ」
一人の神父が書類を届けに来たのだった。
アンデルセンが対応し、
マクスウェルは始終背を向けて窓の外を眺めていたそうな。
……いつか書きます。
すっ飛ばした肝心の部分を…ジャンピング土下座!