「今日からは軍服を着るように」
そう言ってアーチャーは真新しい制服を押し付けた。
「何か新人みたいで格好悪いですね」
パリッと糊の効いた制服を見てまた文句を言う
「今のチンピラのような格好よりはマシだろう」
紅いジャケットを指されてプイとそっぽを向く。
「軍服が嫌なのか?」
軍務に復帰するということは軍服に袖を通すと言うことだ
好き好んで裏切って来たくせに
ヘソを曲げて返事をしないキンブリーに苛立つ。
いい事を思いついた
軽く足払いをかけて床に転がす
油断していたのか派手に転げて悲鳴をあげた
「何をするんです!」
脱がせてしまえばいい
体格差はさしてない。
「花火になりたいんですかっ…!」
動揺を隠して凄んでいるのが見え見えで
何をされるのか分からない恐怖に顔が引きつっている
少し注意しさえすれば練成されることもない。
ジャケットを剥いで
シャツに手をかけた辺りでキンブリーは意図を察したらしい。
一度フリーズしてから口を開いた。
「あなた…バカですか…?」
「……」
失礼な奴だと思う
「予想外だったろう」
――油断したな
盛大にため息を付かれた。
「嫌なら始めから素直に着ろ」
手を離して制服を投げつける。
「…わかりましたよ」
理知的な軍人だと思っていた人間がこんな行動に出たらまず引く…
と思ったが何も言わないことにする。
これ以上何かされたらたまったもんじゃない…
床に胡坐をかいたまま渋々と言った感じで袖を通そうとしたら思いがけず優しい言葉が降ってきた
「そんなに嫌なら私のを着るか」
――何着か持っているので一着くらいやる
「…着ます」
これほど見た目を裏切る人間もそうそういないな、と思う。
アーチャー予想外。予想外って言うか完全に捏造…
気持ち悪いよ…(すみません)