三大欲求





「体を動かすと人間の三大欲求のうち睡眠欲と食欲が刺激されて生活を占めるようになる。
しかしその2つの欲求が満たされさえすれば人は満ち足りた感覚に陥る…」

―一日がその繰り返しだとすればそれはとっても幸せなことじゃありませんか?

「……俺に聞いているのか」

机に向かって本を読んでいるかと思ったら急に声が降ってくる。

スカーはソファで新聞を読んでいた所に背後からうきうきと声を掛けられうろんげに言葉を返した。

「社会的な欲求や願望はどうなるんだ。対人関係や社会的立場を無視している」

人間はもっと複雑な社会で生きるものだ。

「関係ありませんよ。一次的欲求が満たされなければより高次の欲求は頭をもたげません」

―もっとも徹底的に消耗する必要はありますが

「それを繰り返して何になる」

非現実的な話だと思う

「いや、実に生物学的に理に適った生き方だと思いましてね」

背後から腕が2本伸びてきて首に絡む。

さっきまで小難しいことを言っていたかと思えば、後ろから抱きついて猫なで声で囁く。

「ねぇ…」

耳元に息がかかる。

唐突に甘えられて、いつものこととは言え読めない言動に振り回されているとつくづく思う。

「3つ目の欲求を満たすことで他の2つが刺激されて生活を占めるようになるとしたら

生物の存在意義そのものの欲によって生物の一生が成り立つんですよ」

覗き込む顔を片手で掴んで正面から見据える

「お前はいつも余計なことをごちゃごちゃと喋りすぎる」

仕様の無い唇を塞いでソファに引きずり込む

しなやかな体を組み敷いて

「フフ……っ」



緩やかに時が過ぎる







nisiの嘘っぱち心理学だから即忘れてくださいごめんなさい。
言い訳をすると鰤がムラッときて言い出したことですから(キャラのせいにするなよ…)
スカーは常識人なのかと思いきやおんなじ穴の狢でした。
残念ながら男同士なのでまったく生産的じゃありません(生物学的にも矛盾…)