我々の命をかけらほども意に介さぬ

蘇る悪魔の所業

捜し求めた真実の標的



肌を刺すような夜気の中
仕止めそこなった錬金術師のもとへと進む
深手を負わせたはずだが去りぎわにあれは何と言ったか

――三度目の正直です

戦う間など与えてやるものか


灰色の建物の2階
簡素な窓が一つ、壁際のベッドに横たわる黒髪の男。
小さな施設のせいか人の気配は驚くほど薄い。
まさか死にかけたこの男が職員を手にかけたのではあるまい。
ピリリと身をひたす衝動に男の傍へと歩を進める。
眼前には
かたく閉じられた目
薄明かりのもと青白い顔は汗ばんで、かすかに苦悶の表情を宿していた。
わずかに開いた口から時々浅い息が漏れる。
生きている気配の乏しさに
動揺した