軍用列車で戦地へ赴くさいに
面がわれている人間にゴネられると面倒なので顔を隠すように言われた。
「センスが無いんじゃありませんか?」
ちくちくと嫌味を言うと白皙がふり向いて答えた
「嫌ならガスマスクでもつけるか?」
「…」
何で軍人と言うのはこう、面白みがないというか…
「どこから持ってきたんですか?」

このお面

犬神家みたいなお面

「聞きたいのか?」
「やっぱりいいです」
切り裂き魔の遺留品だとか言われたら本当になえる。
あ、分かった
「デリカシーが無いんだ」
言ってから、しまったと思う
「キンブリー」

座っているキンブリーの元にアーチャーがつかつかと歩み寄る
あわてて立ち上がろうとする襟首を掴まれ、上を向かされて口をふさがれた


アーチャーの口で


すぐに離れるかと思えば舌が滑り込んで
開放された頃には息が上がっていた
「……」
ぞくぞくする体を座席にしずめて恨めしそうに白皙を見遣る


「そんな顔で人前に出れんだろう」
――面をつけて行け



鬼かと思った







初書きアチャキン…一回消えました(パソ子の事情で)
アチャ>キン(力関係)希望