アルコール







熱に浮かされたような
どこかふわふわと落ち着きのない…



こつん

頭の中がくるくると円を描くように回っていてまっすぐに座っているのがつかれる
ふわ、と傾いた拍子に隣で飲んでいた筋骨逞しい男の肩に接触した
ヒトの感触と温度が気持ちよくてそのまま頭を預ける
体が固定されたせいか、回転が大きくなってはみ出しそう。
「ん…」
よろめくかわりにますます寄りかかってゆく



「キンブリー」
もたれかかる圧力を感じながらちらと顔を見る
焦点の定まらないぼうっとした目は少し充血して潤んでいて
浅い呼吸を繰り返す半開きの唇はいつもより紅かった
「…」
ああ…
ただの酔っ払いだと分かっている

分かっているのだ…


「ねえ…」

太股に手を置くな。あと撫でるのもやめろ!

「ねー…」

甘えるな!

「ヒヨコが回ってるんです…ピヨピヨって…」



「…」



分かった
ついでに天国も覗かせてやることとしよう
俺は悪くない!








スカーの性格が何か…