「阿含……お前高2にもなって…」

「…」


雲水はベッドに腰掛けて雑誌を読んでいた。
いつからベッドに居たかは分からないが、阿含が雲水の背中にしがみついている。

「やめなさい」
「…」

明らかに不自然であるおかしな図なのである。
身長175センチのこどもがじゃれついてくる恐怖。
ホールドされているかのごとく動けない。力もあるのだ。

「離れなさい」

やんわりと押しのけようとするが絡みつく一方である。

「俺から行かねーと雲水全然構ってくれないじゃん。永久放置は勘弁な」

構うとか構わないとか

「いや、構ってるだろう!」

掃除洗濯飯準備までこなす俺のどこがネグレクトか!

「暖房費節約」
「もう一枚着ろ」

どうでもいい押し問答が続く。

しかし弟とはいえこうもダイレクトに人肌の感触がすると妙な気持ちになる。
薄手のセーターを着た阿含の腕は意外にしなやかで
袖口からのぞく手首は白い
余分な脂肪の無い薄い腹はそれでも柔らかい筋に覆われているのが背中越しに伝わってくる
そして何より
すんなりと伸びた足の緩やかなカーブを描く骨格が繋がる先の…

「喝!」

キーンという耳を押さえて阿含が呻く

「煩・い・な…」

若干涙目

「阿含、その辺にしておけ」

いつにもまして真剣な声色に何かを感じ取り
阿含はニヤリと笑った。

「あれ、お兄ちゃんもしかして…」
「こら!」
「やっぱし。何で〜」
「弄くるな!」
「半立ちじゃん!」
「触るからだろうが!」

愚弟!!



阿含の視界が反転した。

「次やったら」
「…」
「犯す」


「…」

兄の変貌に一体何が悪かったんだろう、と考え込む阿含だった。



















雲水も足(腰フェチという罠)